くらし
猫による被害にお困りの方へ
猫が庭に入ってフンや尿をして困る、物置の中で子猫を産んだ、飼っている金魚を食べたなどの苦情が多く寄せられます。しかし、猫は犬のような登録制度や放し飼いを規制する法制度がなく、飼い猫と野良猫の区別もできないため、保健所を含む公的機関による猫の駆除や捕獲はできません。そのため、猫のフン尿等による被害を軽減させるには、猫よけ対策をしていただくほかありません。そこで、猫による被害の軽減に効果があると思われる方法をご紹介します。
● 猫が好む場所
・ 人の出入りが少なく、静かで安心できる場所
・ やわらかい土や砂、芝生等がある場所
・ 簡単にエサが得られる場所
● 猫よけのポイント
猫は、なわばり意識がとても強い動物です。猫よけポイントとしては、猫が嫌がることを、慣らすことなく、学習するまで継続することです。
―注意事項―
猫は愛護動物です。虐待にあたるようなことは絶対にしないでください。法律で罰せられます。
地域猫活動として猫のお世話をしている方もいます。猫よけ対策は必ずご自身の敷地内で行い、近隣とのトラブルのないようにお願いします。
・機械・装置で追い払う
超音波発生器 |
猫には良く聞こえる超音波を出して猫を追い払います。設置後すぐに効果が現れる場合や時間がかかる場合もありますが、耳が聞こえない猫など、一部の猫には効果がありません。 保健衛生課生活衛生係: 0947-42-9309 |
ブザー |
センサー付きのもの、遠隔操作式のものなどが防犯グッズとして販売されています。猫が通過するときに音が出ると猫が警戒して嫌がります。 |
・猫の嫌いな臭いを発生させる(忌避剤)
猫の嫌がる臭いや刺激によって猫を近づけにくくする方法です。効果が持続しない場合が多く、特に雨や風で効果が薄れます。そのため、継続して使用・散布する必要があります。
また、猫が臭いに慣れてくると効かなくなるので、時々種類を変えることをおすすめします。臭いがきつい場合や色が付いてしまうものもあります、あらかじめ近所の人にも説明しておきましよう。
市販の忌避剤 |
ホームセンター等で市販されている猫よけ用の薬品です。 |
木酢液、竹酢液 | 独特な臭いを猫が嫌がります。また、消臭効果や虫よけ効果、土壌改良や植物を活性化させる効果もあります。希釈して散布、容器に入れる、またスポンジや布に浸透させて置きます。 |
食用酢 | 原液もしくは原液を2倍から10倍程度に薄めたものを散布、容器に入れる。またはスポンジや布に浸透させて置きます。手軽で即効性がありますが、持続時間は1日程度と短く、植物には有害です。 |
香りの強い ハーブなどの植物 |
猫の嫌がる香りのするハーブなどを植えたり、ハーブの鉢植えを置きます。猫が臭いに慣れてしまった場合は、効果は続きしません。
効果があると言われる植物の例 |
その他 | 生ニンニクや唐辛子、香辛料、コーヒーかす、茶殻などをネットに入れて、猫の通り道に吊るしておくなどして、臭いの効果により忌避する方法もあります。 |
・構造物による忌避方法
猫の侵入口を塞いだり、フンの被害がある場所に設置することで、被害を防ぎます。 隙間を作らないようにする必要があります。
トゲトゲシート | ホームセンターや園芸店などで販売されているトゲつきシートを敷きます。猫が通れる隙間を作らないことと、動かないように固定する必要があります。 ※全面に敷きつめなくても、跳び越ええられない幅に敷けばいいとも言われています。 |
枯れ枝 | 球根や種を植えているところに敷き詰めると掘り返されないと言われています。 |
トゲのある植物 |
トゲのある植物を植えたり,葉を撒きます。 ・植物の例 |
地面を覆う植物 |
地面を覆う植物を植えます。 ・日当たりの良い庭に適した植物の例
・日陰になりやすい庭に適した植物の例
※植物が10㎝~30㎝ぐらいの高さ(猫の目の高さぐらい)に繁っていると、猫が茂みを嫌がります。 |
水 | ホース等でたっぷり水を撒き、濡らしておきます。 |
灰などを撒く |
ホームセンターや園芸店などで販売されている炭粉などを撒きます。 ※猫の足に付き、猫が嫌がると言われています。 |
アルミホイル | 乗ったときの感触や音を猫が嫌がると言われています。風に飛ばされないように敷く必要があります。 |
金網や柵 | 猫が飛び越えられない高さで敷地を覆うか、侵入口を塞ぎます。 |
※猫には個体差があるため、あまり反応しない猫もいます。ここで挙げる方法は効果があると言われているものですが、まったく効かなかったという事例もあり絶対に効くと保証できるものではありません。猫が学習するまでには時間を要するため、根気強く反復継続して行うことが大切です。様々な方法を交互に試してみたり、組み合わせて行うなどの工夫をするのも効果的です。